宇宙戦争
宇宙戦争
(WAR OF THE WORLDS)
監督:スティーブン・スピルバーグ
'2005米/UIP/1h54
トム・クルーズ、ダコタ・ファニング、ティム・ロビンス、ミランダ・オットー
辛口度△2
意外や意外、後半部分やエンディングが酷評なのであまり期待しないでみたが、この映画結構買い。「未知との遭遇」「ジェラシック・パーク」「プライベート・ライアン」が満載の娯楽作品に仕上がっている。
特筆すべきは、ヤヌス・カミンスキーのカメラ。自動車で道路を走り去る際のカメラは目を見張る。サイドから撮っていたと思えば、フロントガラスの前から撮り、そうかと思うと最後は自動車のサイドに回り上空へ舞い上がる。それをワンショットの長まわしで撮るのだからすごい。さらに、最初にトライポッドが現れる前の等身大のカメラ。逆光をうまく使い日常の風景から壮絶なシーンへとつながっていく。カメラの目線は上空を見上げる。それは登場人物たちの目線の高さから。こういった手法はスピルバーグの最大の特徴。「未知との遭遇」「E.T.」しかり。
それにしてもこの映画は恐怖映画です。常に登場人物の目線で描くからその恐怖は倍増する。また、家族愛を描いているが、これは「未知との遭遇」と相反するもの。「未知との」の父親が未確認飛行物体に心ひかれ家族を棄てるのとは正反対に、トム・クルーズ演じる父親は離婚をしただらしない男なのだが、最後まで子供たちを守り抜こうとする。これが今ひとつだらしないからまたまた等身大なのだ。大柄な映画のようであるが、実は細部にわたって"等身大”を意識した現実的な作り。確かに後半の脚本のあまさというか上映時間の短さゆえか残念な気もするが、総体的には私はあまり気にならなかった。それよりも「プライベート・ライアン」に感じたような衝撃さえ感じた。単なる見世物的な作りではなく常に自分の見れる範囲内で起こる出来事を限定的に描くことでこの映画は一段上のランクに位置するものとなったと思う。大作映画でこのような手法を思い切って取れること自体スピルバーグだからできることのなだが。
フェリーが水面下に沈み、しかもトライポッドの触手が水中まで伸びてくる辺り=「プライベート・ライアン」。最後のほうでトライポッドが倒れる辺り=「ジェラシック・パーク」。その他にもいままでの集大成的な部分を感じた。地下に潜み地上に出ると一面が血のようなもので覆われている。「サイン」にもあったが、これはヒッチコックの「鳥」へのオマージュか。そういえば、音楽もどこかヒッチコック的な感じがしたのだが。それにしても、トライポッドが現れる時のあのボーという音耳に残る。
欠点が多い映画だが、印象の強さで上位に来る作品。
宇宙戦争 スペシャル・コレクターズ・エディション
(WAR OF THE WORLDS)
監督:スティーブン・スピルバーグ
'2005米/UIP/1h54
トム・クルーズ、ダコタ・ファニング、ティム・ロビンス、ミランダ・オットー
辛口度△2
意外や意外、後半部分やエンディングが酷評なのであまり期待しないでみたが、この映画結構買い。「未知との遭遇」「ジェラシック・パーク」「プライベート・ライアン」が満載の娯楽作品に仕上がっている。
特筆すべきは、ヤヌス・カミンスキーのカメラ。自動車で道路を走り去る際のカメラは目を見張る。サイドから撮っていたと思えば、フロントガラスの前から撮り、そうかと思うと最後は自動車のサイドに回り上空へ舞い上がる。それをワンショットの長まわしで撮るのだからすごい。さらに、最初にトライポッドが現れる前の等身大のカメラ。逆光をうまく使い日常の風景から壮絶なシーンへとつながっていく。カメラの目線は上空を見上げる。それは登場人物たちの目線の高さから。こういった手法はスピルバーグの最大の特徴。「未知との遭遇」「E.T.」しかり。
それにしてもこの映画は恐怖映画です。常に登場人物の目線で描くからその恐怖は倍増する。また、家族愛を描いているが、これは「未知との遭遇」と相反するもの。「未知との」の父親が未確認飛行物体に心ひかれ家族を棄てるのとは正反対に、トム・クルーズ演じる父親は離婚をしただらしない男なのだが、最後まで子供たちを守り抜こうとする。これが今ひとつだらしないからまたまた等身大なのだ。大柄な映画のようであるが、実は細部にわたって"等身大”を意識した現実的な作り。確かに後半の脚本のあまさというか上映時間の短さゆえか残念な気もするが、総体的には私はあまり気にならなかった。それよりも「プライベート・ライアン」に感じたような衝撃さえ感じた。単なる見世物的な作りではなく常に自分の見れる範囲内で起こる出来事を限定的に描くことでこの映画は一段上のランクに位置するものとなったと思う。大作映画でこのような手法を思い切って取れること自体スピルバーグだからできることのなだが。
フェリーが水面下に沈み、しかもトライポッドの触手が水中まで伸びてくる辺り=「プライベート・ライアン」。最後のほうでトライポッドが倒れる辺り=「ジェラシック・パーク」。その他にもいままでの集大成的な部分を感じた。地下に潜み地上に出ると一面が血のようなもので覆われている。「サイン」にもあったが、これはヒッチコックの「鳥」へのオマージュか。そういえば、音楽もどこかヒッチコック的な感じがしたのだが。それにしても、トライポッドが現れる時のあのボーという音耳に残る。
欠点が多い映画だが、印象の強さで上位に来る作品。
宇宙戦争 スペシャル・コレクターズ・エディション
宇宙戦争 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
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