父親たちの星条旗

画像
父親たちの星条旗
(FLAGS OF OUR FATHERS)


監督: クリント・イースト・ウッド

'2006/米/ワーナー/2h12

ライアン・フィリップ、バリー・ペッパー

辛口度2

「硫黄島からの手紙」を見ないと何ともいえないが、たぶん両方見てこの作品は完結するものだと思う。「父親たちの星条旗」では日本兵をあえて描いていない。これは「硫黄島からの手紙」があるからだと思うが、単体の作品として見た場合、いつもの感銘がなかった。
これは仕方が無いことなのだろうが、一方的なものを描くことによって、そこに真実は見えてくるものの、どこか分かりにくい。ヒーローが誰であるかの理屈はこの映画のテーマでもあるが、そこはイーストウッド好みの視点で、善悪の区分や良心の区分があいまいなのが人間の本質であり、そこを描くことに彼は固執している。「ミリオンダラー・ベイビー」でひとつの寓話性を持たせたようにこの作品も歴史上の事実であるがゆえに、より寓話性を感じさせるといった逆説をはらんでいる。
映像もすごく、先頭シーンも悲惨さを十分に出している。ただ、カットバックの多用する進行はどうしても登場人物たちの描きこみを弱くしているような気がしてならない。ただ、だからこそ登場人物たちの真実が浮き彫りになるのだろうか?これまた、イーストウッドの狙いであり、その部分には敬服するものの、いつもの感銘は感じられなかったのが残念。たぶん、それはワンパターン化してきた感が否めないからだろう。音楽もしかり。

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